この遺跡は日本の原子力行政の生命線ともいわれる、青森県の東部に位置する六ヶ所村にあります。沼の南岸の標高15mほどの海岸段丘上にあり、ここから、今からおよそ12,000年前の隆起線文(りゅうきせんもん)土器が出土しました。今回出土した土器は高さが30cmほどあり、口縁部から底部まで全体の形が見て取れる貴重な資料となりました。底部が乳房状をした深鉢形土器です。少し専門的になりますが、文様は口唇部に小さい波状の隆起線を巡らし、口縁部下には爪形文も見られます。体部には横方法に37条の隆起線を巡らしています。縄文時代のはじめにこのような立派な土器を作る技術を縄文人は既に持っていたわけですね。
|
|
|
|
|