第4回目 六ヶ所村大石平(1)遺跡 (縄文時代後期)

 日本の原子力発電所からでる核廃棄物の処理を一手に行う「核燃料サイクル基地」の村、六ヶ所村の高台に大石平(1)遺跡がありました。今は「基地」になり、その跡形もありません。
 この遺跡の発掘調査が昭和62年に行われ、その際に子供の手と足の形を押した土製品が出土しています。今からおよそ4,000年前のもので、全国的にも出土例は限られています。子供の年令はいずれも1歳前後と考えられています。子供の成長と健康を祈った用具、あるいはヒモを通すための穴があけられていることから、ムラの入り口などにつるし、「魔よけ」として用いられたこともあったかも知れません。縄文時代の子供達の手足の生々しい痕跡に魅せられます。

(付近の地図はこちらです。)
左から 右手10 cm,右足9cm、右手9cm
形取りの想像図
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