青森県民芸協会創立70周年記念
平成24年度第140回日本民藝夏期学校青森会場開催要項
標語「民芸の心を学ぶ」
青森県民芸協会は今一度「民芸の心」に触れ学ぶことを通して手仕事(工芸品)の「美と用」を生活に生かした心豊かな暮しの輪を広げたいとの思いのもと、第140回日本民藝夏期学校を開催することになりました。青森市では、初めての開催となります。皆様のご参加をお待ち申し上げます。
なお、二日目の7月21日(土)の公開講座(「鈴木大拙と柳宗悦」元鈴木大拙秘書 岡村美穂子
「柳宗悦の複合の美」清泉女子大学副学長 中見真理)を広く全国に伝えるため、市民ジャーナリストチーム青森の小山内頼人さんのご協力により、ネット生中継可能となりました。このような試みは、日本民藝協会始まって以来の快挙です。小山内さんに深謝です。
1主 催 日本民藝協会 青森県民芸協会
2期 日 平成24年7月20日(金)21日(土)22日(日)
3開催地 青森市
4会 場 青森市文化会館(4F)
(1)講義会場・‥・会議室(1)
(2)シンポジウム…・会議室(1)
(3)体験学習・‥・小会議室(2)
(4)公開講座・‥・中会議室
(5)「青森県の民芸展」‥‥小会議室(3)
5人数 70名(県外50名 県内20名)
6参加費 30.000円(一般 二日間の宿泊、憩親会、交流会等を含む)
24,000円(30歳未満の方、ホテルクラウンパレス青森に宿泊しない方)
7内 容
(1)講義 「青森県の民芸」 ●こぎん
「津軽こぎん刺しと南部菱刺し」
(青森県の刺し子着の調査をして)
(2)シンポジウム 「民芸から学ぶもの」
(3)体験学習 「こぎんを刺す」
(4)公開辞座 「鈴木大拙と柳宗悦」
「柳宗悦の複合の美」
8民芸展示 「青森県の民芸」
9宿 泊 ホテルクラウンパレス青森(第一日日)
国民保養温泉酸ヶ湯(第二日目)
10懇親会 ホテルクラウンパレス青森(第一日日)
11交流会 国民保養温泉酸ヶ湯(第二日目)
12見 学 様方志功記念館
東北大学八甲田山植物実験所附属高山植物園(希望者)
13日 程 別記
14講師等
(1)講義 三戸徹也(青森県民芸協会副会長)
濱田淑子(東北福祉大学芹澤銈介美術工芸館参与)
(2)シンポジウム
コーディネーター 會田秀明(青森県民芸協会々長)
パネラー 岡村美穂子(元鈴木大拙秘書)
水木省三(富山県民芸協会)
外村民彦(東京民芸協会)
(3)公開講座 岡村美穂子(元鈴木大拙秘書)
中見真理(清泉女子大学副学長)
(4)体験学習 開米満(青森県民芸協会会員)
(5)見学 武田公平(棟方志功記念館副館長)
15申込み先 青森県民芸協会夏期学校事務局
〒036-8232 弘前市城南2-1-2 竹内和男
電話 0172-33-6877 Fax O172-37-1844
16申込締切 平成24年5月31日
17振込先 郵便払込取扱票 青森県民芸協会 番号 02380-7-37621
18問合先 青森県民芸協会事務局
〒036-8228 弘前市樹木2-1-16 相馬省子
電話・Fax O172-37-8441
平成24年度 第140回日本民藝夏期学校青森会場日程
●第一日 7月20日(金)青森市文化会館(4F)小会議室(1)
12:00~13:00 受付
13:00~13:05 開校式(會田校長挨拶)
13:10~14:40 講義(第1)「青森県の民芸」青森県民芸協会副会長 三戸徹也
14:40~16:00 休憩(20分)
15:00~16:30 講義(第2)「津軽こぎん刺しと南部菱刺しについて」
(青森県の刺し子着の調査をして)
東北福祉大学芹澤銈介美術工芸館学芸員 濱田淑子
16:30~16:40 事務連絡
16:40~ 移動(クラウンパレス青森)
18:30~20:30 懇親会(クラウンパレス青森宴会場)※津軽民謡
20:30~ 談話会
●第二日 7月21日(土) 青森市文化会館(4F)
9:00~9:15 記念写真‥‥小会議室(1)
9:15~10:20 (1)シンポジウム前半「民芸から学ぶもの」・…小会議室(1)
(2)体験学習前半「こぎんを刺す」‥‥小会議室(2)
※(1)、(2)は選択
10:20~10:40 休憩(20分)
10:40~12:00 シンポジウム後半‥‥小会議室(1)
体験学習後半‥‥会議室(2)
12:00~13:00 昼食
13:00~13:10 公開講座挨拶(會田校長)‥・中会議室
13:10~14:10 公開講座(第1)「鈴木大拙と柳宗悦」元鈴木大拙秘書 岡村美穂子
14:10~14:30 休憩(20分)
14:30~16:00 公開講座(第2)「柳宗悦の複合の美」清泉女子大学副学長 中見真理
16:00~16:10 事務連絡‥‥中会議室
16:10~16:30 バス乗車
16:30~17:30 バス移動 青森市文化会館→酸ヶ湯温泉
18:30~20:30 交流会(酸ヶ湯温泉宴会場)
20:30~ 談話会
●第三日 7月22日(日)
※6:30~8:00 早朝喫茶(コーヒー、抹茶、その他) 担当三戸徹也
※7:15~8:15 早朝散歩 東北大学八甲田山植物実簡所附属高山植物園
担当會田秀明 山形太郎 ※印は参加自由
7:00~9:00 朝食
9:00~9:15 バスに乗車
9:15~10:15 バス移動 酸ヶ湯温泉一棟方志功記念館
10:15~11:00 見学 棟方志功記念館
11:00~11:15 バス移動 棟方志功記念館→つがる工芸店ギャラリー
11:15~12:00 青森県産民芸品展(つがる工芸店ギャラリー)
12:00~12:10 バス移動 つがる工芸店→ねぶたの家ワ・ラッセ
12:10~13:00 昼食 ねぶたの家ワ・ラッセ多目的室(1)(2)(2F)
13:00~13:10 閉校式(同上会場にて)
13:10~ 解散 新青森駅 青森空港
●日本民藝協会 ●日本民藝館 ●小山内頼人さん
民芸とは
「民衆の工芸」を縮めた言葉。柳宗悦は1926年「日本民芸美術館設立趣意書」を発表し、民芸運動の核をつくった。伝統的な工芸の領域で若い作家たちが用の美を主張して、新しい表現を模索したのに対し、日常生活の生み出した道具(用)から美を再発見するとという逆の方向をとったのが柳宗悦の「民芸」運動だった。
柳は伝統工芸のように支配階級の使ってきたものではなく、民衆の使ってきた日常的工芸、つまり民芸にこそつかわれてきたことの美しさがあるとした。こうした視点は、自国の民衆の再発見を意味する。
さらに柳の視点は、生産者のものではなく、使う側のものであった。また、生活の道具の総合的美学を持っていたという点において、日本のモダンデザインのなかでもっとも総合性のあるものであった。
柳を中心とした民芸の運動には、河井寛次郎、 濱田庄司、富本憲吉、黒田辰秋、棟方志功、青田五良、柳悦孝、バーナード・リーチたちが参加していった。
(「現代デザイン辞典」 (株)平凡社より抜粋)