今年の冬は、雪が1m50cm以上もつもる大雪でした。山の中にある小牧野遺跡ではそれ以上の積雪だったことでしょう。作られてから4000回以上の冬をこし、新しい春をむかえた小牧野遺跡は、私たちが想像する以上にしっかりとした姿を見せてくれました。環状列石を形作っている一つ一つの石も、遠目には地面にきちんと横たわっているようでした。

 私が遺跡を訪れたときには、他に見学者の方がまったくいない、遺跡を独占する状態でした。見学者でにぎわう青森市三内丸山遺跡とは別世界のような、縄文時代の原風景を見せてくれました。林の向こうから、縄文人がひょっと出てきそうな、そんな思いにかられる遺跡です。今日は私だけの小牧野遺跡でした。
(2001/05/01)

西側の環状列石
東側の環状列石

「小牧野式」の石の積み方

江戸時代の馬頭観音-列石を代用

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