青森県貝塚データーベース

 青森県内には、現在の所、4,200カ所余りの遺跡が発見されています。福田友之氏の研究によると、このうちの94カ所から貝類が発見されているという。一般に貝塚と呼ばれている遺跡です。これらの貝塚がいつ頃、どのような調査をされ、いかなる種類の遺物が発見されているのか、集大成されたことはありません。
 このたび、福田友之氏のご厚意により、94遺跡のデーターベースを公開できる運びとなりました。集成には足かけ6年ほどを要した超人的な業績です。この場を借りて、福田氏に厚くお礼申し上げます。これにより、例えば、どのような種類の貝類がどのような貝塚から出土しているのか、検索が可能となりました。
 以下のデーターは通し番号・遺跡名・遺跡番号・所在地・位置・調査期間・調査者・出土品・遺構・年代・文献・備考、の12項目順のカンマ区切りのデーターです。お手持ちの適当なデーターベースソフトに読み込ませてご利用頂ければ幸いです。利用は個人用だけに限らせていただき、営業に用いるのはご遠慮下さい。
 ファイルはこちらです。
kaiduka.csv(50K)
  以下は、ファイルの中身の見本です。


" 1","白座遺跡","63021","階上町道仏字白座窪他","道仏川右岸の丘陵(標高104〜105m)","昭和62年7月25日〜8月12日","階上町教育委員会","縄文土器・石器・土製品・骨角器・自然遺物(クロアワビ・イシダタミガイ・クボガイ・イボニシ・コシダカガンガラ・タマキビガイ・エゾチジミボラ・チジミボラ・ヒレガイ・ヒメエゾボラ・ムラサキインコガイ・イガイ・カモガイ・イシガイ・アサリ・シラトリガイモドキ、サメ類・マダイ・マグロ類・カツオ・ブリ・スズキ・カサゴ科・アイナメ・ヒラメ、キジ主体・ヒメウ?・ウミウ・ガンカモ科・カラス類、ノウサギ・ムササビ・タヌキ・イヌ・キツネ・イノシシ・ニホンジカ)","竪穴住居跡","縄文前期中葉(円筒下層a式)","階上町教育委員会『白座遺跡・野場(3)遺跡発掘調査報告書』1989年、畑地、貝層は1×1.5mの範囲で厚さ20cm.",""

" 2","寺下貝塚","63020","階上町赤保内字寺下24-1他","道仏川上流右岸の丘陵(標高150〜160m)","縄文土器・自然遺物(レイシガイ・ヒメエゾボラ)・人骨","","縄文晩期","畑地・牧草地、小林和彦氏の教示による","","",""

"3","平虚空蔵貝塚","61024","名川町平字虚空蔵10-1他","馬淵川右岸の段丘(標高38m)","昭和29年11月14・15日、30年8月12日〜14日、32年4月29日〜5月2日、33年4月29日〜5月2日、36年12月19日、52年8月1日〜22日","江坂輝弥(3回)、慶応大学文学部考古学研究室、音喜多富寿、名川町教育委員会","縄文土器・合せ口かめ棺(人骨入り)・石器・足形付き土製品・土面・ヒスイ大珠・石製品・骨角器(髪飾り・刺突具・ヤス・イノシシ牙製品)・貝輪・自然遺物(イシガイ主、カラスガイ・カワニナが次ぐ、サルボウガイ・アズマニシキガイ・ハマグリ・ベンケイガイ・ウバガイ・ヨメガカサガイ、サメ少、ウグイ多、マダイ、カエル、キジ?・サギ・ヤマドリ・カモ?・タカ?、ウサギ・カヤネズミ・アカネズミ?・キツネ・アナグマ・イヌ・ムササビ・リス・カワウソ・テン・クマ・イノシシ・シカ、クルミ)・人骨","","縄文晩期前半","音喜多富寿「八戸周辺に於ける貝塚の自然遺物」『奥南史苑』1,1956年、江坂輝弥「青森県三戸郡虚空蔵貝塚」『日本考古学年報』7,1957年、江坂輝弥「三戸郡名川町大字平字前ノ沢出土の合口かめ棺について」『奥南史苑』4,1958年、江坂輝弥「青森県三戸郡平貝塚」『日本考古学年報』8,1959年、笹津備洋「青森県三戸郡平虚空蔵遺跡」『日本考古学年報』10,1962年、江坂輝弥「青森県三戸郡平貝塚」『日本考古学年報』11,1962年、 「青森県三戸郡名川町虚空蔵貝塚人骨発掘調査報告」『奥南史苑』6,1962年、音喜多富寿「青森県三戸郡虚空蔵遺跡」『日本考古学年報』14,1966年、八戸市博物館『図録-青森県の貝塚』1988年","校庭・宅地、人骨は仰臥屈葬."


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